泥藍の青は・・
当工房の泥藍の大島紬をつくられた神奈川のお客様からお手紙を頂きました。
歌人の道浦母都子さんの歌会「ゆうすげの会」で、泥藍大島を詠んだ歌が入選した、との朗報
「哀しみの測りがたきを 織り込めて 泥藍の絹は 海色の青」
ひと織り ひと織り に込められたのは「哀しみ」なのでしょうか・・・
なんと美しい歌でしょうか。
「泥藍」とは地糸は泥染めですが、絣の柄部分を藍で染色した大島紬のことです。
以前は流行し数多く生産されておりましたが近時は極めて僅少な生産しかありません。
ただ、その泥藍の色は南の海の青の深みにも喩えられるほどの妖艶美です